無職糖尿  ~活動日報~

無職、糖尿病、40歳の男のリアルな日々

4 尿管結石があらわれた

 入院生活が始まった。実はこのとき、救急外来でやってきたので救急病棟送りになっていたのだ。まぁ、違いはよくわからない。だって初めての入院だし。

 

 点滴が長い。水滴が落ちるのが遅い。針が左の肘の内側にぶっ刺さってる状態から早く逃れたい。早く点滴終われ。そんなこんな思いながら、どんどん鮮明になっていく意識。なんか知らんけど、点滴スゲーっって思いつつ点滴のタイマーが終わりを告げた。

    「やった、終わった、私は自由の身になるのだ!」

ならなかった。おかわり到着。結構泣きそうだった。結局この点滴は丸2日続いたのだが、どれほど点滴をするのか確認するのも怖かったので、先の見えない戦いを選んだ。2日で何を言うかって思う方もいるかもしれないが、私は豆腐メンタルなので辛かった。

素直にあとどれくらい点滴するのか聞けばよかった。

 

 実は、入院初日の夜に事件が起こった。そう、タイトルにもあるように尿管結石とエンカウントしてしまったのだ。

 

 なんかーおなかがー痛いんですよー。なんかー鼻血もー出てきたんですよー。

おなかが痛いので、とりあえずトイレに行ってみる。しかしなにもおきなかった。

鼻血を流しながらトイレから戻ってきた私を見た看護師さんが

    「だいじょうぶですか?」

と尋ねてきたが、そんなもん私が分かるのならアナタの居る意味は?と本気で思ってしまったが、

    「鼻血は平気だと思うんですが、おなかが痛いです。」

と、正直に今起こったことをありのまま話した。が、ここでも何の演出もなく通常モードに戻ってしまう看護師さん。もはやNPCだ。医療系の方はNPC説。

 

 おなかが痛いが、私のニワトリ脳みそに電流が走り一つの答えが表示された。

 

 この痛み、尿管結石ってやつじゃね?点滴で体が水分を取り戻し、結石が土石流の如く動き出したんじゃね?

 

 これが噂の‥尿管結石(仮)か‥しかし、痛いというより、つらい!痛みに鈍感なせいか世間で言われるような痛みは感じず、ただただ鈍痛が続くという辛さを味わった。

 

 そうしたエンカウントバトルも4,5時間後には放尿と一緒におさまったので、きっと尿管結石だったのであろう。(尿に石は確認できまえんでした)次にエンカウントした時には、はっきりとその姿を拝みたいものです。

 

 そうして鼻にティッシュを詰め込んで、頻繁にトイレを往復するという、ちょっとコミカルな入院初日は終了したのだ。